| 第8回 石川 涼様 インタビュー | |||||||||||||
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本日は2004年の卒業生 石川 涼さんにお話をお伺いいたします。 どうぞよろしくお願いいたします。
| イ | まず、石川さんは不動産学部出身ということですが、なぜ不動産学部に入学されたのですか? |
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| 石川 | 父も母も姉も家族が皆不動産関係の仕事についていたんです。 だから気づいたころには自分も将来こういう仕事をするんだろうなと思っていました。 正直に言うと高校のときは不動産関係の専門学校に行きたかったんです。 でも父が大学に行けと言って許してくれなくて。 それで見つけたのが、明海大学の不動産学部だったんです。 |
| イ | 確かにやりたい仕事が具体的に決まっていれば、
大学で基礎・教養を学ぶより社会に出て専門分野で経験をつんだ方が早そうですよね。 特に不動産だったら大学で学ぶというイメージがないですよね。 |
| 石川 | 自分もそう思っていたので、大学受験はしたくなかったんです。 でも明海大の不動産学部を見つけたときは「この大学に行きたい!」と思いましたね。 最初は不動産と関係ない教養科目が多くてあまり勉強してませんでしたが(笑)。 |
| イ | 高校と同じ様に英語の授業とかありますものね。 では、入学当初は何か打ち込んでいたことはありましたか? |
| 石川 | 夜学だったこともあって、最初のうちはバイト中心の生活でした(笑)。 朝から昼過ぎまでバイトして夕方から大学に来て、という感じですね。 |
| イ | じゃあ、大学が一日の締めだったんですね。 |
| 石川 | はい。 ただずっとそうだったわけではありません。 3年から4年にあがる時期にイギリスのケンブリッジ大学に短期留学したんですが、 そのときに友人でもあり大先輩でもある人物に出会って、 不動産をもっと真面目に勉強しようと思ったんです。 |
| イ | その方も短期留学に参加していた不動産学部の学生さんなのですか? |
| 石川 | はい、そうです。私よりずっと年上の人なのですが、私の意識改革をしてくれた方です。 彼は不動産会社で経験を積んだ後に明海大学の不動産学部に入学されたので、 学問としてだけではなく実務としての不動産もご理解していたんです。 彼と不動産について話しているうちに、本来不動産は学問として学ぶだけのものではなく、 実務の現場においてはじめて存在意義を持つものだと感じたんです。 実務では個々のケースによって取り巻く環境も違いますし、 そのそれぞれにおいて最適な結論を導き出していかなければならないのですから。 学問としてでは不動産の全てを捉えることはできないですよ。 そのときから学問の不動産ではなく、本来の不動産である実務の現場に触れてみたいと より一層思いましたね。 ただし複雑な実務に対応するには基礎知識やセオリーが必要ですし、 それを学問として学ぶことは非常に重要であるとも気づかされました。 ですから早く不動産の醍醐味である実務をやりたいと思うと同時に、 そのためにはしっかりと勉強して基礎を固めて卒業しなきゃとも思いました。 |
| イ | 石川さんの人生を大きく左右する出会いだったんですね。 |
| イ | そして現在は明海大学を卒業なされて、念願だった不動産業界へと就職なされたわけですが。 お勤め先とお仕事の内容について教えてください。 |
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| 石川 | 株式会社ダイナシティに勤務しております。 ソリューション事業本部に所属していまして、 アセットマネージメントやプロパティマネージメントを行っています。 |
| イ | ダイナシティさんに入社したきっかけはなんだったんですか。 |
| 石川 | 実は最初は他の会社に入社したんです。
そこでの仕事が自分のやりたい仕事のイメージと合わなくて。 その会社での私の仕事は地主さんに「アパートを建てませんか?」とお話しする建築営業だったんです。 私はもっと広く不動産の可能性を考えてご提案したかったので、退職しました。 それから知人に自分のやりたいことを相談していたら声をかけてくれた人がいて、 今勤めているダイナシティへと入社したんです。 |
| イ | 石川さんは具体的な仕事のイメージを持って就職されたので、
やりたい仕事とのズレを強く感じたんでしょうね。 では改めてお仕事についてお聞きしますが、ダイナシティさんは どういったお仕事をなさっている会社ですか? |
| 石川 | 総合ディベロッパーになります。 |
| イ | 中古物件を買って転売したり、自分たちで建てて売ったりするのですか? |
| 石川 | そうですね。 バリューアップというんですが、既存のマンションを買って 内装等をかえたり付加価値をつけて販売したりします。 それから将来価値が出てきそうな土地を買って、そこにマンションを建てて販売したりします。 |
| イ | そうすると将来的な価値を評価する仕組みや能力も必要になってきますね。 そこがダイナシティさんの強みですか? |
| 石川 | そうなりますね。 現状の不動産の価値を判断するだけでは会社として利益を出すことも、 より良いサービスを提供することもできないですから。 現状を分析し、将来さらに付加価値を追加することができるかを判断する力は、 会社として非常に優れていると思います。 マンションに付加価値をつけるために周囲の環境を開発することは大変なことですので、 自分たちで開発せずに既に開発された土地だけを買うという方法もあります。 しかし私達ダイナシティでは、未開発の土地であってもきちんと開発して 付加価値を高めていくだけの力がありますし、それが本当のソリューションだと思っています。 今マンションを買うお客様は建物や部屋が欲しいのではなく、 そこでの生活やライフスタイルを求めているんです。 住・食・遊がそろって1つのマンションという考えですね。 お客様が建物だけではなく、その周辺の住環境も含めて マンションの価値だと考えているのですから、 私達ダイナシティも付加価値のついたマンションを自分たちで作り上げてご提供しています。 |
| イ | 街の小規模な不動産屋さんが付加価値を高めようとしても開発できませんからね。 |
| 石川 | はい。 あと会社の特徴としては、アセットマネージメントやプロパティマネージメントの他にも、 ビルの運用管理を行うビルマネージメント(BM)、 経営的な観点で施設全般の運用管理を行うファシリティマネージメント(FM)を 行っています。 後者の2つは簡単に言うと設備投資ですね。 |
| イ | 私などはアセットマネージメントというと 不動産の管理をするのかなぐらいしかわからないのですが(笑)。 詳しく教えていただけますか。 |
| 石川 | 詳しくご説明すると、アセットマネージメントは不動産の資産価値を高めることを目的としてまして、 不動産の購入や売却を行い、 テナントの誘致や物件の管理方針も決めます。 不動産を実際に運営・管理するプロパティマネージメントの担当者を選択、 管理することもアセットマネージメントの業務のひとつです。 ついでにいうとプロパティマネージメントの業務は、 テナントの募集や対応、建物の保守点検の管理、建物の収支管理等ですね。 |
| イ | 業務内容も多岐に渡っているのですね。 |
| 石川 | そうですね。簡単に言えばプロパティマネージメントが不動産の運営・管理であり、 アセットマネージメントで価値を高めた不動産の売却判断を行います。 アセットマネージメントの業務で、購入した不動産を保有するか転売するかの デューデリジェンスを行うんです。 デューデリジェンスとは、たとえばビルを購入したときにそこからどうやって 収益を得るか判断することです。 しばらく保有するのか、バリューアップして売却するのか、 更地にして売却するのか、壊して新築のマンションを作って販売するのか、 単純に分けて4つの出口があります。 どの出口が最も収益性が高い事業になるか考える研究するんです。出口調査ですね。 |
| イ | お話を伺っていると、金融の要素というか数学的な一面も持っているんですね。 |
| 石川 | ええ。 ただ数字が絡んでくるからといって、 文系の方に苦手意識を持ってもらいたくないです。 自分も文系ですが、デューデリジェンスは全てが数字の計算で解決するものではなく、 個々のケースによって柔軟に対応策を変えていかなければならないのです。 そういった面では、文系出身の方が十分に力を発揮できる仕事でもあります。 扱う金額も大きいので、売買契約数十億円というスリルを味わいたい人はぜひチャレンジしてください(笑) |
| イ | では職場ではどういった力が求められているのですか? |
| 石川 | どうしたら相手が興味を持ってくれるか、
常に自分の中で考えてシミュレーションしている人はやっぱりピカイチですね。 自分では何も考えず与えられた仕事だけをやっていては仕事では結果を出せません。 お客様がそのマンションに興味を持ってくれるように自分で話法を工夫したり、 アピールポイントを考えたりしている人が求められています。 人から指示されたことだけをやるのではなく、自分で考えて行動することは非常に大切なことですから。 これはどのような場にも共通することだと思います。 将来不動産業界に進もうと思っている不動産学部の方は、ただ漫然と授業を受けるのではなく、 大学で不動産を学んでいることがどれだけ恵まれているかを自覚して主体的に授業に取り組んでください。 そうすれば実務についた後も自分で考えて主体的に取り組む姿勢が身につきますし、 なにより大学で主体的に学んだ不動産の知識はきっと役に立ちます。 自分ももっと真剣に勉強すれば良かったと思いますもの(笑)。 せっかく大学で不動産の実務に直結する知識に触れていたのですから。 |
| イ | 石川さんの熱い想いが伝わってきますね。 |
| イ | 次に同窓会についてお聞きしますが、同窓会の活動についてはご存知でしたか? |
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| 石川 | 実はあまりよく知らないのでおしえてもらいたいんですよ(笑)。 |
| イ | 皆さんそうおっしゃいます(笑)。 ます会報の制作をしています。 会報以外にもHPを作ってそちらでも情報提供を行っています。 また卒業生の交流の場として、連絡会という同窓パーティーを毎年開催していますので よろしかったら参加してみてください。 |
| 石川 | 面白そうですね。ぜひ色々と参加させていただきたいと思います。 |
| イ | それから石川さんの方からOB会で企画してもらいたいことはありますか? |
| 石川 | 旅行を企画しましょうよ。先生方にも会いたいですし。 それに現役の学生も参加できるようにしましょう。 そうすればその旅行を通して学生も先輩の話が聞けて、OB訪問にもなるだろうし。 OBが少し多めに会費を出して学生を無料で招待すれば喜ぶでしょうね。 |
| イ | OBにとっても学生にとっても非常にいい企画になりそうですね。 では最後に今後の明海大学に期待するものがあれば教えていただけますか? |
| 石川 | 国際化社会に向けて、 不動産の分野に関してももっと海外に目を向けないといけないと思うんですよ。 たとえば、不動産分野に特化した英語教育、ビジネス英会話に力を入れてもらいたいですね。 また語学に限らず、国際不動産論とでもいうような海外での不動産情勢を教える場を 提供してもらえれば、すごく役立つと思います。 インターネットの普及などの影響で不動産分野もグローバル化しているので、 自分の国だけを見ている時代はいずれ終わるときがきます。 そのとき役立つ授業をしてもらいたいです。 |
| イ | それではお忙しい中お時間をいただきまして、本当にありがとうございました。 |


はい、そうです。
そうですね。